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Southerly

20代OLの試行錯誤ブログのはずが映画紹介ブログになりつつあるなう

デヴィッド・リンチ

渋谷のヒカリエで版画の展示会をやっていると聞いて、行ってきました。
ツイッターで展示会を、この人の存在を知って、その日のうちに彼の経歴やMVを見て、
あーこれ私のタイプじゃないかも、仕事失敗して落ち込んでる私には毒かも、と思ったのですが、やはり何事も経験、いっそ落ちるところまで落ちてみようというドM精神で行って参りました。
すみません、本当は期間内にあげたかったのですがなかなか忙しくて手がつかなかったという。紹介したかったのになぁ、、、

独特でした。正直、精神異常者の絵って印象を受けました。すみません、不勉強なもので。
彼にとって人間とはどう見えてるんだろうと恐ろしくなりました。

当日行く前に名作くらいは見ておこうかと思い、名前は聞いたことがある『ブルーベルベット』をチョイス。
せっかくだからついでに感想どうぞ。

ブルーベルベット Y!評価:3.7


赤いバラ、白いフェンス、青い空。絵葉書のようなアメリカの典型的な田舎町ランバートン。病院に父を見舞った帰り道、大学生のジェフリーは、野原で切り落とされた人間の片耳をみつけた。その耳の真相を追い求めていくうちに、謎めいたキャバレーの女性歌手ドロシーの存在を知り、次第に犯罪と暴力、SEXとSMのアブノーマルな世界に足を踏み込んでいく……。

光と闇、非現実なようで他人事とは思えない



この世界は不思議だ、このフレーズがすごく頭に残ります。
平凡な日常が一変して全く違う世界につながっている。少し非現実的ようで、実はものすごくリアルだと思います。
例えば、通り魔だってその例です。どこで光が闇に変わるかなんて分からない。
美しい風景と残酷な現実のギャップがすごいんです。
はじめは天国のような、なんの変哲も無い綺麗な映像。
だからこそ、アンダーグラウンドな世界が際立っているのかもしれません。
明るい方は影が濃いですしね…皮肉なものです。

キャラクターの描き方、俳優たちの演技が上手い



特にフランクは圧巻。初めの方のドロシーとのシーンに引き込まれる。見たく無いのに好奇心から暗い世界にどんどん引き込まれてしまう。
まさに隠れて見ているジェフリーになった気持ち。
人質心理というか、ドロシーの壊れっぷりもまた美しい。
一人だけ能天気なサンディもまた良い味を出してる。こいつメルヘンだなぁって感じである意味浮いてるんですけど、サンディがいなかったら多分ただただ闇に向かうだけの物語になってしまう。めりはり、位置調整、うまい言葉が見つかりませんがサンディの女の子女の子しいところが良い。

とまぁ、だいぶアダルティでサイコな作品ではありますが、名作と言われるだけあります。
見る価値はあるので、是非。
ただ、お一人で見ることをお勧めします。


余談ですが…これめっちゃくせになります。笑
I Have A Radio(MUSIC VIDEO)