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Southerly

20代OLの試行錯誤ブログのはずが映画紹介ブログになりつつあるなう

アメリ

無性に可愛らしいフランス映画を見たくなって。王道ですら全然見れてないという無知っぷりなので、これから開拓してきます。
※ ネタバレ注意

Y!評価:3.7

小さい頃から空想の世界が一番の遊び場だったアメリ。22歳になった今でも、モンマルトルのカフェで働き、周りの人々を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。そして、あることをきっかけに、他の人を幸せにすることに喜びを見出したアメリ。他人の人生にこっそりおジャマしてはたのしい悪戯を仕掛け、人知れずお節介を焼いて回るのだった。そんなアメリも自分の幸せにはまったく無頓着。ある日、不思議な青年ニノに出会ったアメリはたちまち恋に落ちてしまうのだったが、アメリは自分の気持ちを素直にうち明けることが出来ない……。

独特の世界観、不思議な人たち。



これ、2001年の作品なんですよね。なのに、1970年代のような世界観。
携帯は出てこなくて、固定電話や公衆電話が通信手段。テレビは時々白黒で小さなブラウン管。
それぞれの仕事が先進的ではないので、普通にOLしてる私には新鮮で、雰囲気だけでだいぶ楽しめちゃいます。
冒頭で紹介されるそれぞれの好きなもの、嫌いなものがなんともユニークで、癖になります。


物語の展開の仕方が絵本のよう。



現実世界で繰り広げられているのに、メルヘンなんです。
特に、庭のドワーフの冒険譚は可愛くて可愛くてしんどい。
伏線回収には抜かりない、素晴らしい。
幸せのお手伝いという悪戯心の親切はアメリの純粋さや無邪気さを物語ってます。
本気の悪戯はだいぶ可愛くないですけど。
ニノの写真集めとか、なんでそんなの思いつくの?っていう…ひたすら才能に嫉妬します。


一貫としてないからこそ、良い。



普通に聞いてると、アメリは大変な人生を送っていたりして。
なのにそれをさらっと流すので、淡々としていて感情が薄い印象を受けます。
恋愛のことになると乙女ちっくで感情的に。明らかにルンルンして、うまくいかないと怒って、悲しくて泣いてとすごく可愛い。
メリハリがついてる分、恋ってすごいんだと思わされます。
正直、前半と後半でタッチが違うので別の映画のよう。



賛否両論となる作品かなと思いますが、私的にはすごくはまりました。
やはりフランス映画は家とか街中とかいちいち可愛くて、それだけで幸せな気分になります。
頭を空っぽにして見れるので、いつでもぜひ。