ラ・ラ・ランド
見てきました。昨日。
友達に誘われたわけでもないのに、ロードショー中に映画見るって、私にとっては結構レア。
前評判すごいよかったのと、セッションの監督っていうことで期待を胸に、レイトショーへ。
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。
今のところ評価は3.9でした。 ※ 以後、ネタバレ注意
うーん、なんだろ、 、、
これ、ミュージカルにする必要あった?
っていうのが率直の感想です。
物語、ミュージカル、それぞれで見ると、良いんですけど。
うまくかみ合ってないんですよね。
なんだろう…私ミュージカル映画苦手なのかなぁ…そういえば名作しか見たことないし。でも『ANNIE(2014)』は好き。
とりあえず、簡単に語ってみます。
【物語】
最初は派手な物語かなぁって思ってたんですが、セッションと通じるものがある。自分が求める舞台を目指す、みたいな。
セバスチャンがミアと一緒にいたくて、自分の音楽を諦める。でもミアはそれを望んだわけじゃない。話さないと通じないことばっか。男女って特にそう。
最後、セバスチャンの店でミアと再開するシーン、いきなし別ルートのストーリーが展開されて、一瞬???ってなるのですが、あの演出は結構好き。
正直、まだ何が伝えたいのか掴みきれてないのですが、私としては「後悔よりも幸せが優る生き方をしよう」なのかなって思いました。
ミアの映画デビューが決まって、セバスチャンが「別れよう」っていうところ、超格好良いなと。
世のカップルは、無理やり二人で同じ方向を見ようとして、結果ギスギスしちゃうような気がします。
何かを選ぶってことは何かを捨てるっていうことなんだなぁて。
あそこまではっきりと終わって、それぞれの夢を追いかけて。めちゃめちゃ清々しい。
私の今の宙ぶらりんな感じ、考えさせられました。ま、現実は何か捨てたところで手に入れるものなんてないけど。
季節ごとに場面がカチッと変わるのは私にはあんまハマらなかったなぁ…一貫して一冊の絵本のような感じを出したかったのかわからないですけど。
分断されるのあんま好きじゃないので自然な流れで月日の流れを表現してほしかった。それこそミュージカルで繋げばよかったのに。
【配役】
フレッチャー先生!!!(これだけはいいたかった)
【衣装】
キャッチフレーズをつけるとしたら、「おしゃれをしたくなる映画」だと思います。
ミアのドレスがいちいち可愛い。ものすごいゴージャスなわけではないから、共感しやすくて。
黄色のドレスすごい可愛い…ルミネ行きたくなりました。笑
【劇中歌】
冒頭にも言った通り、ミュージカルの必要あるかと思いつつも、歌は結構好き。
セッションの時にも思ったけど、監督は本当に音楽が好きなんだなと思いました。楽器の見せ方とか、音楽論をセバスチャンを通して語ったり、愛を感じた。だからこそ、ミュージカルじゃなくて、ジャズ一本で物語を回して欲しかったなぁ。長年温めていたようですが、うーん、なんとも中途半端。
とはいえ、天文台でのシーンといい、最後のセットといい、メルヘンな雰囲気はすごく可愛かった。美術監督にあっぱれ。
うーん、これを見て、ジョン・カーニーの作品を見返したくなりました。前評判で期待しすぎたこともあって、私にはハマらず…_(:3 」∠)_